結納よりも増えてきた食事会
最近では、結納を交わすよりも親睦を深めるために食事会を執り行う形が増えてきました。
結納では、両家ともかなりの費用が掛かります。
結納の最大の目的である、両家の距離を近づけるという意味でも、食事会という形をとり、負担を軽減するようになってきているのです。
食事会といっても、単なる顔合わせではなく、記念品を交換したりする形をとることもあります。
座り方や記念品の交換など、マナーとしても覚えておかなければいけないこともありますので注意しておくといいでしょう。
食事会を行う場所は
食事会の場所としては、一番多いのが料亭です。
人気の理由としては、格式ということもありますが、個室を使うことができるということがあります。
ほかのお客様を気にする必要もなくなりますし、声が聞こえたりすることもありませんので、ほかのことを気にしないで済みます。
レストランも人気の場所です。
特にテーブル同士が離れて余裕のある高級レストランが好まれます。
食べながら話をすることもできるでしょう。
個室が使えるような場所ならば、予約しておくのも重要です。
食事会といっても、簡単な時間ではありませんので、コース料理や懐石料理を考えておくといいでしょう。
時間もゆっくりと使えますし、食事も楽しむことができます。
好みに関しては、事前にリサーチしておき、店に話をしておくと食べられなかったということもなくなりますので、必ず行っておきましょう。
座る順番には要注意
座り方としては、上座には両家の父親が座れるように手配します。
判別の仕方は、入り口から一番奥を上座と考えると簡単です。
丸形のテーブルの場合にも、一番奥を上座と考えれば、座る位置が出てきます。
自分たちは、必ず下座である入口に座ることで、様々なことに対応することができるはずです。
入り口から入って左側には男性の両親、右側には女性の両親に座っていただきましょう。
この形が基本ですが、入り口側に女性が座るようにすることも重要ですので、逆になることもあります。
どんな形にせよ、自分たちが接待するということを忘れないようにすれば、自然と形が出来上がるはずです。
記念品とはどんなものを贈るのか
食事会では、婚約の記念品を交換することがあります。
事前に取り決めておくことが大切です。
男性からは婚約指輪、女性からは時計というのが一般的な贈り物で、スーツの仕立券などにすると、お互いお返しにも使うことができます。
結納金を用意する場合には、白木の盆にのせておくと儀式らしくなるでしょう。
必ず送らなければいけないものではありませんので、話し合って決めておくことが大切です。
食事会と記念品の費用
掛ける費用ですが、大体6万円程度が一般的です。
両家で折半にすることが多いものですが、支払の段階でどちらが支払うかでもたつくのも見た目にいいものではありません。
いったん誰かがまとめて支払い、のちに折半するなどするといいでしょう。
記念品は、平均で30万円程度になっているのは、婚約指輪の代金です。
お返しにする時計は、大体1/2が相場だといえます。
遠方からお願いする場合には、宿泊費や交通費の負担も考えなければいけません。