伝統が残る神前式
日本人が、古くから結婚式の方式としてきたのが神前式。
神式とも言いますが、日本人らしい結婚式にすることができます。
昔から伝わる方式ですが、伝統を重んじながらも、新しい考え方を取り入れ始めているのです。
この神前式を上げるのは、神社が基本となります。
近年のホテルや結婚式場では、神殿設備を持っているところも増え、神社に行かなくとも神前式にできるところが多くなりました。
神社にしても内部の神殿にしても、教会ほど大きな設備ではありません。
人数が限られてしまうこともありますが、それでも40人程度までであれば収容できると考えていいでしょう。
以前のように親族だけしか参列することができない結婚式ではなくなりました。
また、神前式に長い伝統を感じる方も少なくありませんが、実は100年ほどの歴史しかありません。
大正天皇の挙式をもとにしており、第二次世界大戦後に広まったのです。
そのため、日本の歴史の中で古くから伝わってきたものではありますが、民間に広まったことを考えれば新しい形でもあります。
神前式は、だんだんと見直されている状況です。
披露宴を含めると、自由度は高く、自分たちのオリジナルの結婚式にしやすい点も人気に拍車をかけているといえるかもしれません。
家と家を結ぶ儀式と独特の言葉
神前式の考え方は、家と家を結びつけるということが結婚であるとしています。
「縁結び」を神職が行い、時間としては30分程度とキリスト教式とさほど変わりません。
神式には、独特の言葉がいくつもあります。
三三九度や玉串奉奠がその中でも重要になりますが、三三九度はお神酒をいただき、契りを結ぶこと。
玉串奉奠は、榊の小枝に紙垂をつけたものを玉串といい、これを神にささげることを指します。
そこで、忘れてはいけないのが、二拝二拍手一拝です。
二拝は二回礼をしてから、両手を合わせて右手を少し下げます。
左手の中指第一関節までさげて、肩幅まで手を広げ2回打ち鳴らし、一回礼をするのが二杯二拍手一拝です。
これが基本になりますので、覚えておくといいでしょう。
こちらのサイトでも神前式の流れを説明していますので、参考にしてみてください。
>>口コミサイト「みんなのウェディング」
神前式の場合、ウエディングドレスを着ることはありません。
落ち着いた雰囲気と思われやすい神前式ではありますが、色打掛をつかったりすると、かなり華やかな式にすることもできます。
ただし、披露宴を行うのであれば、ウエディングドレスを着る機会を作ることもかのです。
結婚式場内に神殿がある場合であれば、移動の時間もほとんどないので、衣装という面では大きな違いはないといってもいいかもしれません。