晴海埠頭を擁する昭和の香りの残る区
東京都中央区は古くからの老舗店舗が残る土地である一方で、都内有数のオフィスビル群のある場所でもあります。
都内でもトップ3に入る地価の高さも特徴となっており、家賃相場は決して安いというわけではありません。
そのため地価が高騰した時期には小さなワンルームでもかなり高い家賃が請求されてしまっており、長らく住宅地としては全く発展することがありませんでした。
しかし地価が落ち着くとともに不動産投資が一般化したことにより、ワンルームマンションや高層マンションが比較的購入しやすい金額で手に入るようになりました。
もちろん郊外の地域よりはずっと家賃は高いのですが、長時間をかけて都心部のオフィスに通うくらいなら多少家賃は高くても都心部に住みたいという都心部回帰が進むことによりここ近年ではむしろ人口は増加傾向にあります。
とはいえまだまだ住宅地というよりはオフィス街という雰囲気が強くなっているため、昼夜人口比率はかなり高く夜になると突然ガランとした雰囲気になってしまいます。
昼間の人口が多いということとオフィス街には地元の人がほとんどいないということから犯罪発生率は高く、日中は十分に防犯対策をしていく必要があります。
埋立地によって拡大されたエリアが大きい
中央区の中でも商業の中心地になっているのは、東京湾に面する湾岸沿いの地域です。
現在では代表的な中央区のビジネス街となっている晴海埠頭ですが、晴海~月島周辺の地域はもともとそこにはなく埋め立てによって生じるようになった場所です。
実はこの埋め立て作業は明治以前から行われており、現在も開発作業が順次進められています。
埋立地では都市部としての再開発も進められており、現在までもかなり大型のタワーマンションが作られています。
一時期は晴海埠頭のタワーマンションに入るということが一つのステータスになり、有名人やプロ野球選手がこぞって入居をしていたものですが現在ではやや下火傾向にあるようです。
とはいえ東京都中央区のタワマンに入るというステータスはかなりのインパクトとなることは変わりありません。
そうした最新の土地開発がある反面で月島周辺には下町名物のもんじゃ焼き屋が居並ぶなど昔ながらの雰囲気も残されており、そうしたギャップもまた中央区の魅力の一つとなっています。
開発が進む地域ということもあり住民サービスやマンションの管理体制もかなり先進的に整えられてはいるのですが、もともとが埋立地ということもあり地盤の耐震性については疑問視されることがよくあります。
地価の高さもありどちらかというと一生住むファミリー世帯というより単身者などに向けた物件におすすめという地域です。