都内ナンバーワンの高級住宅地
港区と言えば、都内でも最も住居ステータスの高い超高級住宅地です。
一説によると合コンなどで「港区住み」をアピールするだけでモテ方が全然違うというくらい、港区在住というインパクトは絶大です。
当然のことながら地価も相当に高く、大げさでなく他の都内の住宅地とは桁が一桁違います。
具体的な地名では麻布や赤坂、白金、高輪、青山といった都内以外の出身者であっても名前を知らない人はいないくらいの知名度の場所がずらりと並びます。
有名な芸能人や財界人の住宅があるエリアとしてもよく知られており、駅前周辺のタワーマンションの上階は雲の上の存在としても扱われます。
新宿や渋谷といった場所も高級住宅地として知られていますが、港区がそれらと異なるのは歴史的に古くから高級住宅地として機能をしてきたということです。
江戸時代には厳しい身分制度がありましたが、当時はそれぞれの身分によって住むエリアがはっきり分かれていました。
現在の港区の新橋、赤坂、三田あたりは「上屋敷」「中屋敷」という武士の中でも大名クラスの非常に身分の高い人のための屋敷町として使用されてきたのです。
その為明治以降も港区周辺には高等軍人や世襲政治家などが自宅を構えており、現在も住宅街の奥には古い武家屋敷のような作りの建築物を見かけることができます。
家賃相場が高いことが一番のネック
高級住宅地であるとともに大きな商業地域でもある港区では、昼間には多くのビジネス関係者が訪れます。
また駅周辺には大きな商業施設があることから、ショッピングやイベントのために一般の人が列を作っているところもよく見かけます。
そうした人の出入りが頻繁にあることからどうしても犯罪発生率は高く、軽犯罪の発生件数は都内でもかなり多い部類に入ります。
しかし賑やかな繁華街から一本路地に入ったところにある住宅街では、昔からそこに住んでいる高所得者層によるコミュニティができているため、治安面はよく住みやすく静かな住環境となっています。
これから港区で住居を探すなら、乃木坂や浜松町あたりがアクセスもよく住みやすいところとされてはいるのですがいかんせん家賃相場が非常に高いので長く住むための住宅を探すにはそれなりの出費を覚悟しなければいけません。
子育てをするときには近所の人たちの年収が相当高いことから、つましく暮らして行こうという家庭にとってはちょっと厳しい環境にあるかもしれません。
家賃相場だけでなく日用品を購入するお店や外食をするときの平均価格も全体的に高くなっています。
遊びに行くには便利な港区も、住む場所ということとなると何かと生活コストがかかる場所となってしまいますのでその点は覚悟がいると言えます。