荒川沿いの西岸に位置する区
荒川区は台東区と文京区に接する荒川沿いの区です。
すぐ北側には足立区があり、面積的にはそれほど大きくはないのですが戦後に急激に東京に人口が増えた時期に住宅地として発展した地域ということで閑静な住宅街が広がっています。
JR山手線の駅で言うと、荒川区に含まれるのは日暮里駅、西日暮里駅で、他にもJR常磐線の駅として南千住駅が足立区に向かって延びています。
交通網としては東京メトロ千代田線が西日暮里駅から出ている他、都電荒川線や日暮里・舍人ライナーが縱橫に区内を走行しています。
荒川区内でも中心的な住宅街となっているのはちょうど区域の中心部分に位置している「町屋」で、明治時代以降より下請けの町工場として発展していきました。
町屋を通って走っているのが都電荒川線で、都内ではすっかり珍しい存在になってしまいました路面電車が現役で都民の足として活躍している珍しい場所です。
なお都電荒川線のような路面電車はかつて東京中にあったのですが徐々に廃止をされていくようになり現在の早稲田~三ノ輪橋区間の全長12.2km、30の停車場を残すのみとなっています。
荒川区や町屋周辺に住む人はこの路面電車に非常に親しみを持っており、古き良き時代の昭和の住宅状況を色濃く残す町並みが特徴です。
都市開発により巨大マンションもできています
町屋駅の周辺をざっと見回してみると古い木造住宅や未整備の道路などが見られているのですが、それとは別に巨大な建造物もできてきています。
これは以前より老朽化が進んだ空き家が増えているということを問題視していた自治体が駅前再開発を初めていることによるもので、中でも「町屋マークスタワー」という商業施設と居住用マンションの両方が一体になった職住一体型の建物として注目されています。
他にも「サンポップマチヤ」という駅前に大きなショッピングセンターができており、小さなお店が集まる商店街とともに利便性の高い大型施設もどんどん増えている状況です。
治安面では犯罪発生率は都内でもかなり低い方で、地元民が中心となり安全な街づくりをしていくという意識が高く持たれているようです。
荒川区は区面積が東京23区で第21位という狭い場所ということもあり、人口は決して多くありません。
そうした環境が影響してか地価は非常に安く、近隣の台東区や文京区のような高級住宅地を間近にしている割には格安で居住することができるというのが大きな魅力と言えます。
中古物件や安く入れる賃貸を探すのも決して難しくありません。
気がかりなのは区内には23区を管理する下水処理場や火葬場があることで、そうした施設の存在がなんとなく住みづらいという印象を与えてしまっています。