千代田区の住みやすさと治安

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都心部回帰の動きにより良さが見直されている区

千代田区といえば、皇居御苑をまるごと収めておりかつ東京駅や神田駅、霞が関駅といった都内の主要機関を置く最寄り駅がある場所としてよく知られています。

また半蔵門や麹町などには有名大学や大使館も多く置かれており、外国人が就業する場所としても有名なところです。

東京駅周辺を中心に巨大なビジネスビル群が立ち並び、区内には国の行政機関が居並ぶという環境にあるため、平日の日中ともなるとかなりの人が出歩いている様子が見られます。

一方で都内でも有数の一等地であることから地価が非常に高く、住居用の地域も多くないことから実際に千代田区内で生活をしているという人の数はそれほど多くありません。

都内23区においては昼間人口と夜間人口の差を比率で示す昼夜人口比率が統計によって出されているのですが、この差が最も大きいとされているのが港区で、第二位が千代田区です。

別の統計では千代田区が23区ナンバーワンの昼夜人口比率となっているとしているものもあり、いずれにしても都内でも有数の昼夜人口比率が大きい場所というふうに理解することができます。

しかしながらこの傾向はここ10年位の間に変化があり、わざわざ郊外から千代田区まで通ってくるという手間を省くため、交通費を家賃に上乗せさせるようにしてあえて近辺に住むという都心部回帰の動きが見られています。

なおかつ千代田区が区政としてより多くの登録住民を増やすために、子育て支援など家族向けの政策を強く打ち出していることから今後人口の増加が期待できる場所と予想されます。

閑静な住宅街とは言えないものの住みやすくはなっています

千代田区は東京都内でも最も古くから市街地として発達してきた場所です。
現在の皇居として置かれている土地はかつては江戸幕府の中心である江戸城が置かれていた場所であり、今も日本の象徴的地域として他の場所とは違った雰囲気を出しています。

明治に入り江戸から東京となることで近代工業地帯としての都市部改革が進むのですが、そのときに大きな役割を果たしたのは東京湾から入り込む大きな川である隅田川でした。

千代田区は墨田区から西側に位置しており分岐する神田川や日本橋川を利用しその後の土地としての発展をしていきました。現在も千代田区はぐるりと川に囲まれるようになっており、川を渡るたくさんの橋によって移動ができるようになっています。

もともと住宅地として発展した場所ではなく、戦後もどちらかというと工業地帯から商業地帯へと変化していったところであるため、都内他の地域のような昔ながらの高級住宅地という趣きはあまりありません。

ただ皇居や靖国神社といったところがあるため警備状況は他の区よりも頑強で、その点住みやすいといえるかもしれません。