台東区の住みやすさと治安

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隅田川の西側にある昔ながらの下町

台東区といえば上野駅を中心にした昔ながらの東京の下町地域です。
古くは「城東」や「城北」というふうに呼ばれてきたエリアであり江戸城を南西にし市民の町として発展してきたという歴史があります。

山手線の駅で言うと日暮里駅をちょうど境目にして、鶯谷、上野、御徒町までが台東区に含まれています。
区内の移動はもっぱら東京メトロや都営地下鉄を使用することとなっており、外国人に人気の観光名所である浅草や稲荷町といった場所にも行くことができます。

地形を俯瞰してみると実は台東区には隅田川周辺の低地エリアと、区域西側の台地エリアとに分かれていることがわかります。

歴史的に庶民の街として下町が形成されたのは川沿いの方面であり、丘陵地には武家など身分の高い人達が生活するエリアとなっていました。
具体的な地名で言うと、下町の代表が北千住や町家といった地域で、優良住宅地とされているのが駒込や巣鴨、目白といったところです。

また台東区といえば日本三大ドヤ街の一つとして数えられている「山谷」地区があり、駅からは離れるもののそちらの治安状況はかなり悪いものになってしまいます。

ちなみに参考までに述べておくと、日本三大ドヤ街というのは東京上野の「山谷」、横浜市「寿町」、大阪府西成区の「あいりん地区」の3つのことです。

安心して住むなら優良住宅街がおすすめ

上野駅といえば1991年に東京駅ができるまで新幹線の玄関口として機能してきた都内の中心地です。
しかし古くからの下町ということもあって現在の上野周辺は非常にゴミゴミとしており、山手線沿いを歩いてみるとしばしば昭和のにおいの残るような雰囲気が漂ってきます。

一方で有名な観光名所はより多くの外国人を誘致しようということでかなり整備が進んでおり、浅草寺のある雷門からの道路はキレイに整備され、伝統工芸などを販売するお店の様子が見られます。

住宅街として人気があるのはそんな浅草周辺からやや南側に隅田川に沿って降ったところにある蔵前です。
蔵前周辺には観光客向けのホテルが数多くあるとともに、高層マンションなど住宅街としてもかなり発達しています。

浅草周辺はどうしても人の出入りが多く住むには騒がしい印象があるのに対し、一駅離れた蔵前周辺は比較的落ち着いて生活ができるエリアとなっています。

また上野駅から東側に少し入ったところにある稲荷町周辺はお店も多くアクセスのしやすさから人気の高い住宅地です。

台東区は住む場所によってかなり治安状況が異なります。
基本的に東京メトロ銀座線周辺の駅の治安は安定しているので、都心部へのアクセスの良さを生かして台東区に住むならそのあたりから探してみるというのがよい方法と言えます。